お灸女子急増中!「お灸」の美容効果がアツい!火を使わないお灸って!?
「お灸」って、やったことありますか?
山のように盛ったもぐさが、背中の上で真っ赤に燃え、モクモクと煙が出ている・・・
お灸されている人は「熱い、熱い!」とうなりながら必死に我慢している・・・
あまり詳しくわからないけど、熱さに耐えたり、やけどをしたり、そんな怖くて古臭い民間療法、といったイメージをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか? 「おじいちゃんがするものでしょ?」と思っている方もいるかもしれませんね。
そんなイメージのせいでお灸を使わないのはもったいない! やけどなんてしません。痕も残りません。今のお灸は、とっても気持ちが良くて、体の不調を取り除いてくれる、 安価で使い勝手のいい美容グッズなんです。
今回は、そんな「お灸」の美容効果についてご紹介したいと思います。
目次
お灸とは?
お灸は、体のツボにもぐさを置いて火をつけ、その温熱刺激によって、体調などを整える治療方法で、「やいと」とも言います。もぐさは、乾燥させたヨモギの葉の裏にある白い綿毛を精製したものです。
お灸の起源は、今から二千年以上前、古代中国の北部地方で発症したとされています。日本には6世紀ごろに仏教とともに伝わったとされ、以来民間療法として広く浸透するようになりました。
現在では大学病院などでも、鍼灸(しんきゅう)治療として積極的に取りいれられています。また、最近では家庭で手軽にできる「セルフお灸」というものもあり、お灸はより身近なものになってきています。
お灸をすえるツボってどんなところ?
一般的に「ツボ」と呼ばれる部位である「経穴(けいけつ)」は、経絡(けいらく)が外界と関係をもつ場所のことです。経絡を通して体内と体外が結ばれています。経絡とは、全身に網目の様に張り巡らされた、「気・血・水」を全身へ運ぶ通路のことです。
経穴には、身体を流れるエネルギーが集まりやすく、治療でとても有効なポイントになります。経穴に体内の情報が現れることがあれば、経穴を刺激することで体内の治療ができるのです。お灸では、この経穴に対して温熱刺激を与えることで、遠隔的に体の内部を整えていきます。
もぐさの原料、ヨモギの薬効
お灸で使う「もぐさ」は、ヨモギの葉の裏にある白い綿毛を精製したものです。これは乾燥したよもぎから1/200しかとれない貴重なもので、精油成分があるため火つきがよく、熱さが少なく火持ちも良いのでお灸に最適なのです。
ヨモギはヨーロッパでは「ハーブの女王」と言われるほど、さまざまな効果のある薬草です。日本でも古くから、身近な薬草として、傷口によもぎの葉をもんで汁をつけて止血したり、虫さされのかゆみ止めにも使われてきました。また、乾燥したよもぎは生薬として体を温め、腹痛、胸やけ、下痢、便秘など、さまざまな症状に効果があるとされてきました。食物繊維、クロロフィル(葉緑素)、ミネラルが豊富で、胃を整える効果や、利尿、解熱、浄血、増血作用のほか、止血作用もある万能薬です。
お灸の美容効果
- くすみ、しみ、肌荒れなど
お灸の熱にによる血行促進によって、体の芯から温めてくれるため、顔の血行も改善し、くすみなどを除去してくれます。 - 免疫力アップ、むくみの解消
血液やリンパの循環がスムーズになることに加えて、水分代謝も高まります。体内の循環がスムーズになり余分なものが排出され、細胞が活性化され免疫力がアップし、むくみにも効果が。 - リフトアップ
血液やリンパなどが正常に流されるようになりむくみが取れると、肌に張りがよみがえり、リフトアップもしてくれます。 - ダイエット
基礎代謝を上げ自律神経を整えてくれるので、ダイエットにも効果的です。便秘解消もしてくれるので、お腹まわりもすっきり。
お灸治療では全身のツボに対して刺激を与えることができるので、その他、目の疲れや肩こり、腰痛、むくみ、ストレス、不眠などなど、様々な症状の改善が期待できます。
それぞれの症状や悩みに効くツボにお灸を置くことによって得られる、これらの美容効果。
健康になって美容効果も得られるなんて、女性には嬉しいことばかりですよね。
さらに、ヨモギに含まれる「シネオール」という成分が皮膚の表面から浸透していくため、鎮痛作用も得られます。また、このシネオールは、もぐさを燃やした煙にも含まれていて、この匂いにはリラックス効果もあります。
今日からお灸女子!セルフお灸にトライしてみましょう
「お灸女子」や「お灸ガール」なんて、聞いたことありませんか? 近年、お灸にハマる女性が増えています。
熱くて痕が残りそう・・・火を使うから怖い・・・などと、初めは不安に感じるかもしれません。ですが、今は様々なお灸が開発され、「ほんのりあたたかい」「痕が残らない」「心地いい」「自宅で簡単に使える」セルフお灸が話題になっています。さまざまな香りのものがあり、自分好みの香りによるリラックス効果も得られます。
体を温めて治療するお灸は、元々、体が冷えやすい女性には最適なんです。
セルフお灸に使うものとお灸の選び方
使うのは、お灸と、ライターなど火をつけるもの、使用済みのお灸を入れる灰皿など。お灸が熱くなるので、取るときのためにピンセットもあると便利です。
お灸にはさまざまな種類がありますが、初心者には、せんねん灸などの台座にシールがついた「台座タイプ」の商品が使いやすくておすすめです。熱さの弱いものから試してみましょう。肌の弱い人は、台座のシール部分が負担になることもありますから、台座が和紙のものを選ぶとよいでしょう。
さらに、煙や匂いの出ないものや、火を使わないお灸なんていうものもあります。
火を使わないお灸?
もぐさはある一定の熱を加えると火を使うお灸と同じ効果があります。火を使わないお灸は、よもぎ成分を含んだもぐさシートと発熱剤によって、シールをはがして素肌に貼るだけで、おだやかな温熱でツボを温め、効果が長時間持続するお灸です。しかも衣服を着たままできるので、いつでもどこでも手軽にできます。もちろん煙も匂いもないので、人に知られることなく移動中でもそのまま使えて便利です。
セルフお灸の基本のやり方
- ツボにお灸を置き、火をつけます。
- 火が消え、台座の熱が冷めたら取り除きます。
- あまり温かさを感じないようなら、もう一度同じところにお灸をしましょう。
皮膚がほんのり赤くなったらOKです。
入浴前後は、血行がよくなりすぎてお灸の効果が薄れてしまうので、夜寝る前にするのがおすすめです。
慣れるまでは、1つずつ使うようにしましょう。一度にたくさん置いてしまうと、どれが熱いのかわかりにくくなります。
熱いと感じたら、我慢せずすぐに取り除いてください。皮膚に乗せている時間は短くても、温熱の刺激は十分に伝わって効果が得られています。
注意点
- 火をつけるときは、肌から離れた位置でライターなどの火をつけてから、お灸に近づけて点火するようにしましょう。肌はしっかりと出し、洋服や髪の毛がお灸に近づかないように気をつけてください。
- また、熱があるときや、傷・炎症のある部位、顔や粘膜にするのはやめましょう。
- お灸をするときは、必ず部屋を換気するようにしてください。
美容に効くおすすめのツボをご紹介!
ツボは肌の表面にあり、心や体の不調が血行不良、肌荒れとなって現れます。肌をなでるようにそっと触れて、ひっかかりを感じるようなところが、ツボになります。
- 皮膚に張りがなく凹んでいる
- 皮膚の表面が乾燥しカサカサしている
- 指がすべりずらく、引っかかりを感じる
ツボを探すときは、これらをポイントにして探してみましょう。
また、「指1本分」は親指の幅1本分、「指2本分」は人差し指と中指をそろえた横幅、「指3本分」は人差し指~薬指をそろえた横幅、「指4本分」は人差し指~小指を揃えた横幅をあらわします。
美肌効果のあるツボ:足三里(あしさんり)
ヒザのくぼみ(外側)から、指4本分下にあります。少しくぼんでいて、押すと痛い場所です。
胃の調子を整えて消化吸収を助ける効果があります。さらに、腸のぜん動運動を高め、便秘を解消する効果があります。結果的にデトックス作用が高まり、肌荒れ・シミを予防して美肌効果が期待できます。足のむくみや腰痛、ストレスを感じやすい方にもおすすめのツボです。
美スタイルになれるツボ:三陰交(さんいんこう)
足の内側の、くるぶしの一番高いところからひざに向かって指4本分上、足の骨のすぐ横のアキレス腱側にあります。
女性ホルモンを正常にする働きがあり、女性らしい体に! 冷え性とむくみ改善にも効果バツグンで、太りにくい体質になれます。生理痛や便秘でお悩みの方にもおすすめのツボです。
まとめ
温熱でツボを刺激し、全身の血流を促して身体を芯から温め、本来持っている自然治癒力を高め、セルフケアをサポートしてくれる、お灸。ドラッグストアや薬局、オンライン通販でも買えるので、体の不調やお肌のトラブルでお悩みの方は、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか♪