あなたに合うお茶がきっと見つかる!効能から見る健康茶

健康茶・青汁

健康茶」って聞いたことありますか?

健康茶とは、「体を良くしてくれるお茶」のことです。体にいい成分を含むお茶を総称してそう呼んでいます。

一口に健康茶と言っても、種類によって成分や効能は変わってきます。健康茶の効能は、ダイエット効果、肥満防止、疲労回復、老化回復、胃弱改善など数多くあります。

今回は、体のトラブル別におすすめの健康茶とその飲み方についてご紹介します。

冷え性改善

ヨモギ茶

  • 不足しがちな栄養素がたっぷり!
  • 血液の循環を促進し、血液サラサラ&冷え性改善
  • クロロフィルによる浄血や殺菌、末梢血管の拡張、抗アレルギー作用
  • 体内の有害物質を排泄するタンニンを含む

新鮮な若葉の甘くて香ばしい味が特徴のヨモギ茶。ヨモギ茶に含まれるシオネールには血液の流れを良くし、冷え性を改善する効果があります。ヨモギの葉には、ビタミンA、ビタミンB1・B2・Cをはじめ、鉄分やカルシウム、カロテン、リンなどが豊富に含まれています。ヨモギ茶は、冷え性改善の他にも整腸作用や老化防止などにも効果があります。

  1. ヨモギの新芽を収穫し、きれいに洗って水を切ります。
  2. ざるや新聞紙に広げてカリカリに乾燥させます。
  3. 1〜2cmほどの長さにハサミで切り、フライパンで5分ほど炒ります。
  4. ヨモギ茶葉3〜5gに水3カップ(600cc)を入れ、15〜20分ほど弱火で煮出します。

シソ茶

  • 豊富な鉄分で冷え性を解消!
  • うるおい成分がたっぷりでお肌に嬉しい
  • 香りにはリラックス効果(鎮静作用)がある
  • アレルギー症状の緩和、花粉症にも効果あり!

紫蘇(しそ)の葉の名前は、「潤い成分がたっぷりで、瑞々しさが蘇る」という意味に由来しています。鼻水やくしゃみの原因となるヒスタミンを抑えるポリフェノールが含まれ、鼻炎やぜんそく、アトピー、花粉症などのアレルギー症状にも効果があるとして注目を集めています。

  1. 鍋に水と洗った青じそと岩塩(天然塩)を少々入れて中火にかけます。
  2. 沸騰したら弱火にし、15~20分煮込みます。

赤じその場合は、塩の代わりにレモン汁を入れます。

生姜紅茶

  • 便通がよくなる
  • 冷え性やむくみを改善
  • 代謝がアップするためダイエット効果も
  • うつ病のような、精神的な落ち込みを改善
  • 免疫力アップで風邪対策

体を温めてくれるショウガは冷え性の味方。ショウガだけでなく紅茶にも体を温める作用があるため、ダブルの効果で基礎体温がアップします。冷え性・むくみ改善、ダイエット、便通がよくなる、風邪をひきにくくなる、といった効果のある、女性を中心に人気の健康茶です。

  • 方法1:すりおろした生姜や絞り汁を紅茶に入れます。
  • 方法2:スライスした生姜を紅茶に入れます。
  • 方法3:生姜を煮込んだお湯で紅茶を作ります。

便秘解消

菊芋茶(キクイモ茶)

  • 腸内環境を整え、便通をよくする
  • むくみ解消やデトックス効果も
  • がん、アトピー性皮膚炎などにも効果
  • 血糖値を下げ、糖尿病・肥満・高中性脂肪に有効
  • 低インシュリンダイエットの効果を高める

菊芋は生姜に似た根の部分を食用とする植物で、秋に黄色い菊のような花を咲かせます。「天然のインシュリン」といわれる「イヌリン」という良質な食物繊維を、世界中の植物で最も多く含んでいることから、最近美容や健康面から注目を集めています。イヌリンは腸内で分解されフルクトオリゴ糖となり、便秘、がん予防、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性の病気の改善に効果があります。

  • 急須の場合:熱湯とティーバッグを入れ、5〜10分待ちます。
  • やかんの場合:500ccの水に1包を入れ、5分ほど煮出します。

どくだみ茶

  • 肌荒れを改善し、肌をきれいに
  • 便通をよくする
  • 血行をよくし、むくみ・肩こりにも効果が
  • 糖尿病や蓄膿症を予防
  • 冷え性を改善する

「毒を治す」という意味の「毒矯み」が名前の由来になっていて、「10種類の効能がある」ということから「十薬」「重薬」という別名もあるほど、さまざまな健康効果のあるどくだみ茶。便通をよくするだけでなく、肌荒れ・皮膚病改善や高血圧の改善、冷え性改善、動脈硬化の予防、糖尿病予防、蓄膿症予防などにも効果があります。

  1. 6月~8月の白い花が咲く頃に、根元より少し上から鎌などで茎ごと収穫します。
  2. 丁寧に水で洗います。花などもついたままで大丈夫です。
  3. 水気を切り、3〜4本くらいずつビニール紐で束ねて陰干しします。
  4. 乾燥させたどくだみをハサミで適当な大きさに切り、フライパンで炒ります。
  5. 水600mlに対し、10~15gのどくだみをお茶パックに入れて火にかけ、水が半分ぐらいになるまでとろ火で煮詰めます。

ユーカリ茶

  • 豊富なクロロフィルでデトックス(解毒)効果抜群!
  • ポリフェノールでアレルギー症状の改善作用
  • シオネールが血行をよくして体質改善
  • 精神を安定させ、集中力を高める
  • 風邪や感染症の予防、粘膜の炎症を抑える働きも

クロロフィルを豊富に含み、デトックス(解毒)に良いとされるユーカリ茶。美肌の維持・回復にも作用する、毒素のたまりやすい現代人に最適な健康茶です。殺菌効果が高く、葉に含まれるシネオールという成分が高い抗菌性を持つことから、風邪や感染症の予防に役立つとされています。

  • 急須の場合:茶さじ1杯分のユーカリ茶葉と150ccの熱湯を入れます。
  • ティーバッグの場合:やかんに熱湯1リットルとティーバッグ1包を入れ、2〜3分蒸らします。

お悩み別おすすめ健康茶

目の疲れに:目薬の木茶

  • かすみ目、疲れ目の改善
  • ただれ目、はやり目、ものもらい、アレルギー性結膜炎にも効果が
  • 白内障の進行を抑える
  • 肝機能が高まり、解毒作用が活発になる
  • 動脈硬化を予防する

「目薬の木」は、江戸時代から点眼薬や洗眼薬など、現代の目薬の代わりに利用されてきた木で、「千里眼の木」「長者の木」とも呼ばれています。樹皮や幹・葉などには多くの薬効成分が含まれており、結膜炎をはじめ、かすみ目や老眼、近視など、目の健康に効果があるとされています。

  • 茶葉15~20gに水300mLを入れ、1/3くらいになるまで煎じます。

風邪の予防に:黒にんにく茶

  • 通常のにんにくより高い抗酸化作用で免疫力アップ
  • 殺菌・抗菌効果があり、風邪・インフルエンザの予防に効果
  • 老化の原因となる細胞の酸化を防ぎ、アンチエイジング効果も
  • 糖のエネルギーの代謝を促進、疲労回復効果
  • 余分な脂肪や悪玉コレステロールを抑え、血行をよくする

黒にんにくは、元々にんにくが持っている栄養をパワーアップするために、厳密に管理された温度・湿度の中で約1ヶ月間、過熱熟成させて作られたものです。黒にんにくには通常のにんにくより抗酸化作用が強まっていて、免疫力が上がります。高い殺菌力・強壮強精力・体を暖める効果があり、風邪予防・対策に効果的です。

  1. 黒にんにくの外側の皮をむき、湯のみに皮を入れます。
  2. 湯のみに熱湯を注ぎ、軽くかき混ぜて数分間待ちます。
  3. 皮を濾します。

口臭予防に:カモミールティー

  • 歯肉炎や口臭予防に役立つ
  • 不眠症改善、リラックス、疲労回復効果
  • 風邪の初期症状や月経痛を緩和
  • 抗酸化作用によるがん予防、老化防止、アレルギー症状の緩和
  • 胃の粘膜を修復し、ストレスからくる消化機能の症状にも効果的

リンゴのようなやさしい甘い香りで、リラックス効果のあるお茶として有名なカモミールティー。カモミールティーに含まれるアズレンが消化器系の炎症を抑え、歯肉炎や口臭予防に効果的です。また、筋肉の組織を落ち着かせる作用があり、腹痛や女性特有の悩み(月経痛など)も緩和してくれます。

  1. カモミールの花を収穫し、軽く洗います。
  2. 5〜7日ほど風通しのいいところで乾燥させます。
  3. ティーカップ1杯に対して、大さじ1杯を入れ、熱湯を注いで5分蒸らします。

真ん中の黄色い部分が盛り上がり、花びらが反った頃が収穫時期です。夜間は花が閉じてしまうので、晴れた日の午前中に収穫するのがおすすめです。

脳の活性化に:イチョウ葉茶

  • 脳機能障害(認知症、記憶力低下、脳梗塞など)に効果
  • 血流を良くし、神経痛、冷え性、アレルギー症状を改善
  • 脳の血流が良くなるため集中力アップ
  • 高血圧・動脈硬化・心筋梗塞予防

イチョウのエキスには脳機能の改善を中心とする有効な効果があり、ドイツでは医薬品として認証されています。イチョウ葉茶には10種類以上、そのうち6種類はイチョウ葉茶にしか含まれない特殊なフラボノイドが含まれています。このフラボノイドが毛細血管を拡張し、血流を促進することで、脳機能の改善、血糖値の正常化、血液をキレイにする、
性酸素の除去といった効果を発揮します。仕事や勉強で脳を酷使する人にもおすすめです。

  1. イチョウの葉(緑色のもの)を水で洗い、拭き取って細かくちぎります。
  2. 日干しにして2~3日乾燥させます。
  3. 乾燥したら、手で揉んでさらに細かくします。
  4. 湯のみ2杯分の水に対し、小さじ1杯のイチョウ葉を入れて5〜6分煮出します。

「ギンコール酸」というアレルギー物質が含まれているので、煮出しすぎないように注意してください。

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