味噌汁でお肌が若返る!?美容効果とおすすめの具材もご紹介!
昔から、日本の食卓を支えてきた「味噌」。約1300年も前から食べられてきた、日本人ならおなじみの発酵食品です。この「味噌」を使った「味噌汁」も、毎日飲んでいるという人は多いのではないでしょうか?
実は、この何気なく飲んでいる「味噌汁」、健康や美容にとってもいい食べ物だったんです! 「味噌の三礎(みそのみそ)」と言って、「味礎、身礎、美礎」の3つの基礎がそろっているという意味でその名前がついたと言われています。つまり、味噌は「味良し、体に良し、美容に良し」ということです。
今回は、「味噌汁」の美容効果と、おすすめの具材をご紹介します。
目次
発酵食品「味噌」は大豆を超える健康食材!
味噌の原料はご存知「大豆」です。大豆は、良質な植物性タンパク質が豊富に含まれた、和食に欠かせない健康食材です。便秘解消やダイエット効果、生活習慣病の予防などに加え、大豆イソフラボンが女性ホルモンと似た働きをすることで美しさや若々しさをキープしてくれます。
この大豆を発酵させて作られるのが「味噌」ですが、発酵によって、大豆にはないアミノ酸やビタミン類、乳酸菌などがたくさん作られ、大豆よりもさらに栄養価の優れた食べ物になっているのです。なんと味噌には、生命を維持するのに不可欠な必須アミノ酸がすべて含まれているのです! その他にも、タンパク質、イソフラボン、ビタミンE、トリプシンインヒビター、コリン、リノール酸、メラノイジン、ビタミンBなどなど、様々な栄養素が含まれています。
また、大豆のタンパク質は消化吸収されにくいのですが、味噌になると、酵素によって分解されて吸収されやすくなります。大豆の栄養を強化した上で、より体に取り入れやすい形にした、まさにスーパーフードですね!
美容効果たっぷりの味噌汁は女性の味方
女性ならば誰もが美しくなりたいもの。毎日食事に取り入れられる味噌汁で、美容成分を簡単に摂取できてキレイになれるなら、見逃す手はありませんね!
女性ホルモンの働きを補う大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは、女性ホルモンである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と構造も働きもよく似ていて、「植物エストロゲン」とも呼ばれます。大豆イソフラボンを摂取することで、加齢とともに分泌量が減少していくエストロゲンを補給し、女性らしい体つきや美しさ、若々しさをキープしてくれます。
コラーゲンを生成することによるハリや潤いなどの美肌効果、美髪効果、肌の新陳代謝の促進、アンチエイジング効果、育毛効果、月経前症候群(PMS)や更年期障害の症状改善、生理不順の改善、骨粗しょう症の予防、がん予防など、大豆イソフラボンには美容や健康に嬉しい様々な効果があります。
アンチエイジング効果、冷え性・肩こりの改善
ビタミンは美容に必須と言える栄養素ですが、特にビタミンEには高いアンチエイジング効果があります。体の細胞の周りの不飽和脂肪酸が活性酸素と結びつくことが老化につながりますが、ビタミンEにはこの酸化を予防してくれる働きがあるのです。同時に血管の健康を保ち、血流をスムーズにしてくれるので、病気の予防になるほか、冷え性や肩こりも改善されます。
シミやそばかす、ニキビも予防
味噌はミネラルやビタミンなども豊富に含まれます。さらに、大豆を発酵させる過程で生まれる「遊離リノール酸」という成分は、大豆に含まれるリノール酸よりも吸収されやすくなっています。これがメラニンの生成を抑えてシミやそばかすを予防してくれるのです。特に、米こうじの割合が高い味噌ほど、シミ予防効果が高いのだそう!
シミはできてしまったものを隠すのでなく、そもそもできないように体の中から対策をすることが大事。毎日食べる味噌汁なら、無理なく毎日続けられますね♪
また、野菜をたくさん入れて食べることで、肌荒れやニキビ予防にもなります。
お腹の中からキレイに!
味噌には食物繊維も含まれています。さらに、味噌汁にすることで、野菜などの具材からも食物繊維を摂ることができます。食物繊維が腸内をデトックスし、ダイエット効果や便秘の改善、吹き出物やくすみを予防し、美肌効果などに期待できます。
また、発酵食品である味噌には「乳酸菌」も含まれています。腸内に悪玉菌が増えると、腸のぜん動運動(便を排出する運動)の力が弱まってしまい、便秘のもとにもなります。味噌汁として毎日乳酸菌を摂ることで、腸内に善玉菌が増え、悪玉菌を退治し、ぜん動運動を活発にします。結果、溜まっていた便や有毒ガスが排出され、便秘が改善されます。
脂肪燃焼・ダイエット効果
味噌には、ロイシン・イソロイシン・ビタミンB群が含まれているため、脂肪の燃焼効果があります。燃やすだけではなく、脂肪を体に溜めづらくしてくれます。デトックス効果と合わせて、ダイエット効果にかなり期待ができますね!
美容におすすめの具材
わかめ
わかめは食物繊維が含まれていて低カロリー、さらに血糖値の上昇を抑えて体脂肪が付きにくくしてくれる、ダイエットに最適な食材です。消化分解されず大腸まで届く「セルロース」がぜん動運動を促進し、わかめのぬめりのもと「アルギン酸」が余分な塩分を排出して、むくみを解消してくれます。味噌のデトックス効果と合わせれば、効果はさらに大!
また、わかめに含まれるヨウ素やカロチンは、油と一緒に摂取すると吸収効率がアップします。わかめの味噌汁にごま油をたらして食べると、風味もよくおすすめです。
実は食べ合わせが悪い!? わかめとネギ
わかめとネギといえば、どちらも定番の味噌汁の具材ですよね。一緒に味噌汁に入れて食べることも多いこれらですが、実は食べ合わせが悪いってご存知ですか? ネギに含まれるリンが、わかめに含まれるカルシウムの吸収を阻害してしまうのです。
健康を害するわけではありませんので心配はいりませんが、わかめなどの海藻に含まれるカルシウムを効率よく吸収するためには、ネギと一緒に食べるのは控えたほうが良いでしょう。
焼き海苔
焼き海苔には、ビタミン類や食物繊維が豊富に含まれています。一般に熱に弱いとされるビタミンCですが、焼き海苔に含まれているビタミンCは熱に強いのがポイント。さらに、女性に多い貧血を予防してくれる鉄分もたっぷり含まれています。
なめこ
なめこなどのきのこ類には、ダイエット効果のあるビタミンB群や美肌効果のあるビタミンDが豊富に含まれています。他にも、食物繊維やカリウムなども豊富に含まれていて、便秘解消やむくみ防止に効果があります。美容のためにはぜひ取り入れたい食材です。
キャベツ
キャベツは、食物繊維が豊富でビタミンもたっぷり! 筋肉の生成をサポートし、脂肪が燃焼しやすい体をつくってくれます。豊富なビタミンCには、皮膚や血管の老化を防ぐアンチエイジング効果や美肌効果も。女性にはとっても嬉しい食材ですね!
トマト
味噌汁にトマト? と意外に思われる方も多いかもしれません。トマトは、ビタミンEの100倍とも言われる強力な抗酸化力をもつリコピンが豊富に含まれていて、アンチエイジングに効果絶大! さらに加熱することで、リコピンの吸収率は約3倍になります。味噌汁の具として食べるのは、トマトのアンチエイジング効果・美肌効果が倍増するおいしい食べ方なんです!
インスタント味噌汁はダメ? 塩分が気になるときは
忙しいときは、インスタント味噌汁でもこれらの効果を得ることができます。ただし、「塩分」と「添加物」には注意が必要です。できるだけ、「減塩・無添加」のものを選んでください。
また、インスタント味噌汁は具材が少ないものが多いので、あとから茹でた野菜などの具材を入れて食べると、おいしくいただけて美容効果がアップします。塩分が気になるときは、ナトリウムを体外に排出してくれるカリウムを含む、わかめやほうれん草などがおすすめですよ♪
塩分が気になる方は「白味噌」がおすすめ
塩分の摂取量を控えたい方は、「白味噌」がおすすめです。赤味噌の塩分が約10%なのに対し、白味噌の塩分は半分の約5%です。
ただし、味噌に含まれる塩分は、通常の調味料等に含まれる塩分に比べて、血圧を上げにくいことがわかっています。同じ塩分量を摂っても、塩水よりも味噌汁で摂るほうが血圧が上がらないのです。むしろ、味噌汁で積極的に野菜やカリウムを摂ったほうが、高血圧になるリスクは下がります。
味噌汁の塩分よりも、他の食べ物から摂る塩分を減らしたほうが、減塩には効果的と言えますね。