イメージ通りにするにはどうしたら?素敵なインテリアの部屋を作るためのステップ
引越しや模様替えで、部屋のインテリアを一新させたいとき、最初に何をしますか?
家具ショップに行って好みの家具がないか眺める人もいるでしょうし、インテリア雑誌を買ってイメージを膨らませる人もいるでしょう。そうしてあれこれ考えを巡らせているうちに、どこから手をつけて良いかわからなくなって、適当に好みのアイテムを選んで失敗してしまった・・・という方、案外多いのではないでしょうか。
今回は、部屋作りの手順を紹介します。手順通りにインテリア作りを行えば、イメージ通りの部屋が作れるはずです!
目次
1.イメージブックを作る
まず最初に、真新しいノートを1冊用意しましょう。これは理想の部屋を作るための「イメージブック」です。
雑誌やインターネットで見つけた、お気に入りのコーディネートや家具の写真を貼っていきます。テイストや雰囲気が違ってもOK! あまり深く考えず、ピンときたものをどんどん貼っていきましょう。この時、家具の情報や売っているショップ、価格などもわかれば記載します。
また、インテリアを考えている時は、ふと入ったカフェのインテリアなんかも気になるもの。お店で気に入ったアイテムや参考にしたいインテリアがあれば、撮影OKなら写真を撮って、それもノートに貼り付けましょう。
写真を並べてみたとき、好みの傾向がひと目でわかるようであれば、そのテイストを中心にインテリア計画を進めます。和風なら和風、イタリア風ならイタリア風などテイストの方向性を絞り込んで家具を選ぶほうが失敗しません。
テイストがバラバラの場合は、ナチュラル・カジュアル・モダンなどテイスト別に分けた時どのテイストに入るか、1つ1つの写真をチェックしていきます。一番多いのがあなたの一番好きなテイストということになります。
まずは、なるべくたくさんの具体例を見て情報を集めましょう。「こんな家具が欲しい」「こんな雰囲気の部屋にしたい」など具体的にイメージすることができます。
2.インテリアチェックシートを作る
リビング・ダイニング・個室など、部屋ごとに
- 壁:クロス(白)
- 床:フローリング(茶)
- ラグ:短毛(グレー)
- ソファ:レザー(黒)
といった具合に、部屋を構成する要素ごとに素材と色を書き留めます。クッションやカーテン、照明なども忘れずに。引越しで新居に移る場合は、現在使用している家具類と、新しい住まいの床・壁・天井の素材と色を書きましょう。
いつも使っている家具は、目が慣れてしまって客観的に見直しづらいものです。特に模様替えでは、書き出すことで色のミスマッチや素材の不釣り合いに気付くことがあります。
3.家具リストを作る
インテリアのイメージや、必要な家具が具体的に見えてきたら、「今持っている家具(家電)リスト」を作ります。
家具や家電の種類や色、置きたい部屋を書き出していきましょう。不要なものを処分してすっきりさせるきっかけにもなります。
次に、買いたいもの・買い替えたいものをピックアップして「欲しい家具(家電)リスト」を作ります。思いつくままに買いたいと思うものを書き出してください。その中で特に必要なもの・買いたいものには優先順位をつけておきましょう。
さらに、家具・家電はどんな色や素材がいいのか、予算はいくらかを考えて書き加えます。また、それぞれのリストには、寸法を書き入れるスペースを取っておきましょう。
4.持っている家具の寸法を測る
今使っている家具の寸法を、メジャーで測っていきましょう。測るのは、幅、奥行き、高さの3ヶ所です。凸凹した家具の場合は、一番大きいところを測ります。サイズがわかったら、「今持っている家具(家電)リスト」の寸法欄に書き入れます。
5.部屋の寸法を測る
家具を上手く配置するためには、部屋の寸法を知っておくことが欠かせません。引越しなら新しい住まいの寸法を知っておきましょう。一言で6畳や8畳などと言っても、ぴったり規格通りの寸法であることは少なく、部屋によって違うことがほとんどなので、実際に測ってみるのが一番です。
引越しなら、不動産業者からもらった間取り図を活用します。間取り図がない場合は、方眼紙に簡単な間取り図と見取り図を自分で書きます。実際の部屋を測り、それに寸法を書き込んでいきましょう。
梁や柱が多い部屋では、測る箇所が多すぎて、寸法を記載した間取り図だけではどこの寸法かわからなくなることがあるため、写真を撮って位置を記入しておくと便利です。
測る場所とポイント
部屋の四辺の長さ
最も基本となる寸法です。特に、マンションなどで壁や柱がが出ている箇所は、その位置の寸法も細かく測っておきます。
天井の高さ
床から天井までの高さを測ります。梁がある場合は、梁下までの高さ・奥行も測ります。
ドアの高さ
天井が高いから背の高い家具が置けると思っていたのに、ドアが低すぎて部屋に搬入できなかったなんてことも。ドアの幅と高さ、ノブの出っ張りも測っておきます。
窓の位置と寸法
家具の配置は、窓の位置や大きさに大きく影響されます。窓の高さや幅だけでなく、壁と床からの位置も測っておきましょう。大きな家具を搬入する時にも役立つことがあります。
6.コンセントやスイッチの位置を確認する
背の高い本棚を置こうと思ったらスイッチが隠れてしまう。
横長の棚を置こうと思ったらコンセントが使えなくなる。
こんなことにならないために、コンセントとスイッチの場所を確認しておきましょう。測るのは、床からの高さと近くの壁からの距離です。
コンセントがどうしても隠れてしまう場合は、延長コードが必要であることを家具リストに記載しておきます。
7.家具の配置と買いたい家具の大きさを決める
持っている家具の寸法と部屋の寸法を元に、配置を決めます。
次に「欲しい家具(家電)リスト」を見ながら、新しく買う家具や家電をどこに配置するか、どのくらいのサイズなら収まるかを検討します。
例えば新しいソファが欲しい場合、幅2mのスペースに置きたいなら、新しく買うソファは幅2m以下。さらにその横に幅30cmのサイドテーブルを置きたいなら、ソファは幅170cm以下に収まるものでなければなりません。
このようにして割りだした家具や家電の最大サイズを「欲しい家具(家電)リスト」の寸法欄に書き込みます。インテリアショップや家電量販店に出掛ける時はこのリストを必ず持ち歩き、いつでも見れるようにしておけば、スムーズにサイズぴったりの家具や家電を探すことができます。
狭い部屋を広く見せるコツ
白やベージュなどの薄い色をベースに
黒っぽいダークなインテリアって格好いいですよね。ですが、狭い部屋を広く見せるには、黒っぽいインテリアは向きません。黒っぽい色には収縮効果があるため、黒っぽい色を多用すると部屋が余計に狭く見えてしまうのです。
白やベージュなどの薄い色でまとめることで、明るく開放的な印象の部屋にすることができます。特に壁や床は白っぽい色にするのがおすすめです。
床の見える面積を多めに
床面を多く見せることで、部屋を開放的に広く見せることができます。床面が家具(カーペット等も含む)に覆われている面積は、全体の1/3が理想です。家具や壁とマッチするような色であれば良いですが、濃い色のラグやカーペットはNGです。
また、ソファやベッド、棚なども床にぺったり置くものでなく、脚があるものを選ぶことで、床を多く見せることができます。
家具は背の低いものを中心に
狭い部屋は家具を置くスペースが少ないため、高い棚などを使って上へ物を積み上げたくなりますが、狭い部屋を広く見せたい場合はNG。背の高い家具は圧迫感があり、部屋を狭く見せてしまいます。
家具は目線よりも低いものや、高さがある場合は横のラインを強調するようなデザインでフレームの細いもの、色もなるべく部屋に溶け込むものを選ぶようにしましょう。また、棚を並べる場合などは、幅や高さを揃えることですっきりと見せることができます。
鏡を使うことで部屋の広さが倍に
狭い部屋を広く見せるためにとても便利なアイテムが、「鏡」です。部屋の壁や床に大きな鏡を置くことで、部屋をぐっと広く見せることができます。入口や照明、窓などが映るような位置に置くのがおすすめです。