炭酸水は体にいい?驚くべき効能とデメリット、効果的な飲み方について

健康グッズ

スーパーやコンビニのドリンク売り場でも、よく目にするようになった「炭酸水」。

ここでお話するのは、炭酸ジュースやコーラなどではなく、「無糖」の炭酸水のことです。

「ためしてガッテン」でもその健康効果が取り上げられたり、多くのモデルや芸能人、さらにユーチューバー(YouTuber)の「はじめしゃちょー」さんまでも、美容や健康のために炭酸水を飲んでいると聞いて、興味をもっている方や、自分でも試してみているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そのまま飲んでも、すっきりとしておいしい炭酸水。もともとアルコールの割り材として、ハイボールブームを背景に販売数が増加したと言われていますが、炭酸水にはいろんなうれしい健康効果があるんですよ!

今回は、そんな「炭酸水」の健康効果とデメリットについてご紹介します。

炭酸水の健康効果・効能について

近年炭酸水の効果があちこちのメディアでも取り上げられるようになりました。特に女性には日常的に炭酸水を飲んでいる方も多いと思います。

炭酸水とは、ご存知のとおり炭酸ガスが含まれている水のことです。炭酸水には糖分が含まれておらず、カロリー摂取の観点ではただの水を飲むのと変わらないので、健康や美容、ダイエットにと人気が高いです。

まず、炭酸水を飲むメリットについて見ていきましょう。

エネルギー消費量が増える

炭酸水を摂取すると、血管の中に炭酸ガスが入ります。それによって血液が酸素不足になり、走っている時と同じような状態になると言われています。結果エネルギーの消費量が増え、痩せやすくなります。

デトックス効果がある

炭酸水に含まれる「炭酸ガス」の元は「二酸化炭素」です。二酸化炭素は水に溶けやすく、炭酸水というかたちで体に取り込むと、血液内の二酸化炭素濃度が上がります。体は二酸化炭素を外に追い出すため、血管を広げて血流を良くします。結果、新陳代謝が高まり、デトックス効果が期待できます。

胃腸の状態を整え便通をスムーズに

炭酸水を飲むと、お腹がいっぱいになった感じがしますよね。これは胃の中で炭酸水の泡が弾け、満腹感が生まれるためです。この炭酸ガスの心地よい刺激により、胃の粘膜を元気にしてくれ、消化機能が促進されます。

さらに腸に届くことにより、腸のぜん動運動が活発に行われ、便秘解消やお腹に溜まったガスを出してくれます。便秘はお肌にもよくないし、うれしい効果ですよね♪

腸内環境を改善したい」という目的で炭酸水を飲むのであれば、ミネラルバランスに優れた硬度の高い炭酸水がおすすめです。

疲れがとれる

体が疲れると乳酸が溜まり、そこから出る水素イオンという疲労物質を溜め込んでしまいます。炭酸にはその疲労物質を体外へ排出する効果が期待できるのです。
また、炭酸水は血流も促進させるため、さらに疲労回復効果が期待できます。

肩こりが解消される

肩こりの原因の多くが、血行不良によるためと言われています。炭酸水を飲むと、二酸化炭素が体内に入り、酸素の供給が活発化し、全身の血行が良くなります。結果、肩こりも解消されます。

満腹感でダイエットのサポート

炭酸水を飲むことによって得られる満腹感も、炭酸水を飲むメリットと言えます。胃が膨らむため満腹感を感じ、食欲を感じにくくなり、空腹感が紛れます。カロリーゼロで空腹感が紛れるため、ダイエットのサポートに最適です!

炭酸水を飲むデメリットについて

炭酸水には多くのメリットがあることがわかりました。では、デメリットはないのでしょうか?

一定量以上飲まないと食欲が増進する

空腹感が紛れると説明いたしましたが、飲む量が少ないと、逆に食欲がわいてしまいます。胃は刺激を受けると消化のための準備をします。そうなってしまうと胃は食べ物を欲しがり、食欲に繋がってしまうのです。

一般に、300ml以上を飲むと満腹感が得やすく、ダイエットのためには食前に「常温の炭酸水500ml」を飲むのがいいと言われています。

ゲップが出る

炭酸水に入っている炭酸ガス(二酸化炭素)は、胃の中に入ると体温で温まり、気体になります。二酸化炭素が液体から気体になると、700倍程度にも体積が増えます。胃の中であふれた炭酸ガスが喉から外に出ようとし、ゲップが出ます。エチケットとして気になるのはもちろん、食事中や、胃が弱く戻しやすい方も注意が必要です。

美容・健康目的で炭酸水を飲む際のポイント

無糖の炭酸水を選ぶ

糖分の入った炭酸飲料は避けましょう。コーラやサイダーなどの糖分が入った炭酸飲料は甘くておいしいですが、炭酸の健康効果よりも、糖分の摂りすぎによるデメリットのほうが大きいです。

なんと、炭酸飲料500mlに対して、角砂糖10〜16個分くらいの砂糖が含まれているんです! 何も入っていない炭酸水は、ちょっと苦味がありますよね。それを補い、甘く感じさせるためには、驚くほど多くの糖分が必要なんです。炭酸飲料500mlだけで、成人1日の糖分摂取量の2倍以上もの糖分を摂ってしまいます。

糖分過多の状態が続くと、肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病、高血圧などの生活習慣病になりやすくなってしまいます。健康のためには、炭酸水は無糖のものを飲んでください。

炭酸水は常温のものを、1日500mlが適量!

炭酸水が健康に良いとお話してきましたが、飲みすぎはよくありません。どんな体にいいものでも、過剰摂取は害にもなります。たくさん飲みすぎてしまうと、胃に負担がかかったり、むくみの原因にもなります。

ダイエットが目的の方は、食前もしくはお腹が空いたときに500mlを一度に飲んでください。飲む量が少なすぎると、逆に食欲が増進されてしまいます。

健康目的の方は、一度に100ml程度を1日5回にわけて飲んでください。胃へ負担がかからないよう気をつけましょう。

また、キンキンに冷やして飲むと、身体を冷やしてしまい良くありません。さらに、炭酸水が血行を促進して新陳代謝を上げる効果も半減してしまいます。どちらの目的でも「常温」で飲むようにしましょう。

炭酸水は骨を弱くするって本当?

コーラを飲むと骨や歯が弱くなるという話、聞いたことはありませんか? コーラは強い炭酸が入った飲み物のため、コーラ=炭酸=骨によくない、といった連想で、「炭酸」が骨によくないのでは、というイメージをもっている方もいらっしゃるかもしれません。

実際は、炭酸水と骨密度の変化には関係がないことがわかっています。炭酸が骨を弱くするのではなく、骨密度への影響がある可能性があるのは、コーラなどの清涼飲料水なんです。

では、清涼飲料水が骨密度を減少させるのはどうしてでしょうか?

清涼飲料水にはリン酸(酸味料)が入っていますが、カルシウムはあまり入っていません。体内にカルシウムよりもリンが多くなると、腸内でカルシウムと結びついてリン酸カルシウムができて、カルシウムが吸収されずに体外に排出されてしまいます。さらに、血液中のカルシウム濃度が低い状態が続くと、それを補うために骨からカルシウムが溶け出してしまうのです。

歯が弱くなるのもこの酸味料が原因とされていて、骨や歯の主成分であるカルシウムやマグネシウムが酸に溶ける性質をもっているためです。ただ、飲み物ですので、長時間直接酸味料が骨や歯に触れていることはありませんから、こちらはあまり気にする必要はないでしょう。

まとめ

多くの健康・美容効果のある炭酸水。胃が重くて食欲がないとき、お風呂でのデトックス効果アップに、運動後の休憩に、などなど、炭酸水を飲むことで効果が期待できます。便秘解消のためには、寝る前と起きてすぐに炭酸水を飲むのがおすすめです。

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